DENTAL AESTHETIC
歯科医院で行うボツリヌス注射(ボトックス注射)
<ボツリヌス(ボトックス)治療>
こんなお悩みの方向け
・歯ぎしりや食いしばりを緩和したい ・顎関節症を緩和したい ・ガミースマイルの改善を図りたい ・咬筋の発達により食いしばることで起こる、頭痛や肩こりを緩和したい ・口元の梅干しシワの改善を図りたい |
上記の中でも特に歯ぎしりや食いしばりが強いと、
①顎関節症 が生じることに加え、 ⑥咬筋の肥大 |
など、様々な身体的・精神的トラブルを生じます。症状が悪化すると自律神経失調症の原因にもなります。
食いしばりや歯ぎしりによる悪影響を軽減させるために、歯科ではナイトガードを使用する保存的治療を一般的に選択します。噛み合わせを調整したり矯正治療を促すことは原因解消の根拠に欠けるため推奨されていませんが、ナイトガードを使用しても改善が認められない方やナイトガードに慣れない方には筋肉の活動自体を抑える「ボツリヌス治療」が有効な場合があります。
ナイトガードにも二種類あります
初級者向けには 上級者向けには |
ボツリヌス(ボトックス)治療とは
ボツリヌス治療(一般的にボトックス治療と知られています)とはボツリヌストキシン製剤を直接筋肉に注射することで、筋肉自体の働きを抑え弱くすることを目的にした治療法です。ボツリヌス菌やボツリヌス毒素をそのまま注射するわけではないので、中毒になるのではと心配する必要はありません。尚、一般的に知られている「ボトックス治療」も「ボツリヌス治療」の一つで、アラガン社製の「ボトックス」という商品名の薬剤が有名なので「ボトックス治療」と呼ばれることが多いです。美容整形外科で行われている小顔治療などと呼ばれる治療内容と変わらない内容です。
歯ぎしり食いしばりのボツリヌス(ボトックス)治療
歯科で行う歯ぎしりや食いしばりに対するボツリヌス治療は「噛む」ための筋肉(咀嚼筋)のうち「咬筋」に注射をして症状の緩和を図ることを目的としております。咬筋の活動を抑えることにより咬筋の筋力を低下させることができ、歯ぎしりや食いしばりによる力の影響を小さくすることが期待できます。
※咬筋とは顔面筋の中で最も分厚い筋肉のこと
また、ボツリヌス(ボトックス)注射を行うことで夜間の食いしばりや歯ぎしりをする回数(頻度)を少なくする効果や顎周囲の痛みを少なく効果があるという報告もあります。日常生活においては「咬む」筋力が低下するため固いものが少し噛みにくくなり(顎が疲れやすくなり)ますが、側頭筋など他の「噛む」ための筋肉(咀嚼筋)がありますので噛めなくなるということはありません。
治療効果の持続期間は個人差がございますが、平均6ヵ月ほどといわれています。その為再度治療を希望される場合は、6か月ほどの間隔を開けて頂くことを推奨します。
当院でのボツリヌス(ボトックス)治療開始までの流れ
当院での施術の流れは、
①初診時に問診およびお口全体の診査・診断を行います。 ②ボツリヌス(ボトックス)治療が適しているかを診断します。 ③緊急性を伴う虫歯治療、歯周病治療、修復治療を行います。(特段、虫歯や歯周病が見つかったとしても、ボツリヌス(ボトックス)治療ができないわけではありません) ④ボツリヌス(ボトックス)治療の施術開始します。(施術時間は約5分間) ⑤1週後経過観察となります。 |
①~③までは基本的には保険診療となりますが、詰め物の材質によっては保険外診療も選択可能です。患者さまのご判断でお選びください。
原則来院された当日にボツリヌス(ボトックス)治療を行うことはできません。あくまでも嚙み合わせの機能改善治療の一環としてボツリヌス(ボトックス)治療を行っていることをご理解ください。